Tuesday, July 10, 2007

引き潮の放送業界 (2007/07/10)

「カナダでも新聞の購読者数が減っているが、不振なのはプリントメディアに限らないようだ。 ラジオもテレビもリスナーや視聴者は減少の傾向に直面している」

「2006年をとってみても、カナダ人は、平均して週18.6時間聴いていたという統計が出ているが、これは7年前にくらべて2時間減ったことになる。 特に若い人達の間でAMやFMのラジオ離れが著しい。 今でもラジオに耳を傾けるグループはというと、65才以上の女性ということになっている。 彼らは週23時間聴いているが、ラジオのプロデューサー達も、こうしたレポートを受けて、このグループに照準をあわせ、番組をつくるようにしている」

「たしかに従来のFMやAMを聴く若者は少なくなってきたが、 彼らはそれに代わる音楽やシグナルをサテライトから直接受信したり、ディジタル・ミュージック・プレイヤーとかコンピューターのオンラインにスイッチして、様々な媒体を使って依然音楽を聴いている。 ティーンエージャーでこうした新しい受信機を使っている人は、週平均7.6時間聴いているそうだ。」

「カナダのテレビジョンは、従来親しまれてきた地上波の普及率が今でも一番高いが、業界の営業収入も60億カナダドルと依然トップだ。 しかし成長はとまって横ばい状態にある。 代わって登場してきているのが特殊性を打ち出したスペシャルティチャネル。 この分野の成長は11パーセントと二桁の成長ぶり。 それに、視聴した番組に応じて料金を払うペイパービューも8パーセントの伸びをみせている」

「視聴者の数は増えないといっても、放送電波はどこへでも飛んでいくからね。 プリントメディアの様に手にとって見たり手許に残るということはないけれども、『送りっ放し』にしては多くの人に届けられる。 昔カナダから日本に向けて週一回30分だけの日本語放送をやっていたことがあったが、サテライトを使って日本短波放送に中継してもらっていた。 短波だから聴く人もごく限られた熱心なマニアだけだったと思うが、ビデオリサーチの調べによると53万人が聴いているということだった。 アフリカからも受信報告を貰って驚いたこともある。 セミプロが一人で作った番組にしては有難いことだった。 もっとも放送開始後5年経ってから、日本の放送局のOBを招き、西安中継のデーリー放送に切り替えたらリスナーの数が激減したから、電波の効用も一概には言えないようだ」

(07/07/10)

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