ケベックの風見鶏 (2007/09/17)[s]
(風見鶏となるか、ケベックの補欠選挙)
「9月もなかば。 本来なら、議員たちも長かった夏休みを終えて、オタワの議事堂に戻って然るべきなんだが、ハーパー首相は、9月17日に召集するはずだった新議会を1ヶ月先送りして、10月16日にオープンすることにした」
「ハーパー首相も、9月はオーストラリアに出かけたり、内閣改造の手直しをしたり、席のあたたまる暇もなかったが、それなりの秋の戦略を計算した上での判断だったのだろうね」
「それに、今後の風見鶏ともなるケベックでの下院補欠選挙も控えていたし、オンタリオをはじめ他の州の地方選挙も目白押しという事情もからんで、秋の議会まで時間が欲しかったのだろう」
「現在カナダが直面している最大の問題は、アフガニスタンだが、カナダにとってアフガニスタンとは何か。 何の利害もないのに、NATOに義理を立てて出兵し、70人ものカナダ軍将兵が命を失っているから、国内でも反対の機運が高まるのも無理はない。 保守政権発足当時はコワモテで、駐留の延長をはかったハーパー首相も、ここへきて国民の反対を無視できなくなった」
「それに環境問題がある。 ハーパー首相はもともと環境問題が大嫌いだが、これも世界の潮流に押されて二転三転。 野党主導の綱引きで引き摺られて、ブッシュ大統領やハワード豪首相寄りの立場から後退するよりは、夏休みを延長することにより、マイペースの戦術を練り直し、出直しをはかりたかったのだろう」
「保守党政権が発足してから一年半が過ぎたが、もともと少数与党だから、いつ解散してもおかしくないところを今までよくもってきた。 これも野党が弱くてすくんでいるため。 では総選挙を行って過半数政権を実現したいと思っても、保守党内閣の支持率は30%台で凍りついたまま。 かと言って、自由党の人気も、ディオン党首の人気が一向に離陸しないので、これまた政権奪取は望み薄。 仕方なく保守政権の存続を許さざるを得ない状況が続いている」
「何故ハーパー首相の人気は低迷しているのだろう」
「発足当時のディサイシブなスタイルと弁舌は、新人首相としては上出来と、国民から見直されたものだが、一年半経ってもまだその人柄に難点があるようだ。 だから国民の支持も30%台に凍り付いているのだろう」
「ハーパーさんも人の好き嫌いが激しくて、バットを構え打席に立つディオンさんに、その弱いコーナーばかり衝いて球を投げてくるから、フェアプレイの雅量に欠けるとみられている。 ディオンさんの弱みは英語だが、誠実で廉直な性格は英語系国民の間にも次第に知れ渡ってきている。 但し出身地のケベックで人気がないのは皮肉だ。、ケベック独立に反対で、統一カナダの立場を鮮明にしているからだろう」
「今日行われるケベックの補欠選挙でどういう結果が出るか。 これが今後のカナダの政治に大きな影響を与えることになりそうだ。 今夜の開票の行方はいつになく気になる」
(2007/09/17)
「9月もなかば。 本来なら、議員たちも長かった夏休みを終えて、オタワの議事堂に戻って然るべきなんだが、ハーパー首相は、9月17日に召集するはずだった新議会を1ヶ月先送りして、10月16日にオープンすることにした」
「ハーパー首相も、9月はオーストラリアに出かけたり、内閣改造の手直しをしたり、席のあたたまる暇もなかったが、それなりの秋の戦略を計算した上での判断だったのだろうね」
「それに、今後の風見鶏ともなるケベックでの下院補欠選挙も控えていたし、オンタリオをはじめ他の州の地方選挙も目白押しという事情もからんで、秋の議会まで時間が欲しかったのだろう」
「現在カナダが直面している最大の問題は、アフガニスタンだが、カナダにとってアフガニスタンとは何か。 何の利害もないのに、NATOに義理を立てて出兵し、70人ものカナダ軍将兵が命を失っているから、国内でも反対の機運が高まるのも無理はない。 保守政権発足当時はコワモテで、駐留の延長をはかったハーパー首相も、ここへきて国民の反対を無視できなくなった」
「それに環境問題がある。 ハーパー首相はもともと環境問題が大嫌いだが、これも世界の潮流に押されて二転三転。 野党主導の綱引きで引き摺られて、ブッシュ大統領やハワード豪首相寄りの立場から後退するよりは、夏休みを延長することにより、マイペースの戦術を練り直し、出直しをはかりたかったのだろう」
「保守党政権が発足してから一年半が過ぎたが、もともと少数与党だから、いつ解散してもおかしくないところを今までよくもってきた。 これも野党が弱くてすくんでいるため。 では総選挙を行って過半数政権を実現したいと思っても、保守党内閣の支持率は30%台で凍りついたまま。 かと言って、自由党の人気も、ディオン党首の人気が一向に離陸しないので、これまた政権奪取は望み薄。 仕方なく保守政権の存続を許さざるを得ない状況が続いている」
「何故ハーパー首相の人気は低迷しているのだろう」
「発足当時のディサイシブなスタイルと弁舌は、新人首相としては上出来と、国民から見直されたものだが、一年半経ってもまだその人柄に難点があるようだ。 だから国民の支持も30%台に凍り付いているのだろう」
「ハーパーさんも人の好き嫌いが激しくて、バットを構え打席に立つディオンさんに、その弱いコーナーばかり衝いて球を投げてくるから、フェアプレイの雅量に欠けるとみられている。 ディオンさんの弱みは英語だが、誠実で廉直な性格は英語系国民の間にも次第に知れ渡ってきている。 但し出身地のケベックで人気がないのは皮肉だ。、ケベック独立に反対で、統一カナダの立場を鮮明にしているからだろう」
「今日行われるケベックの補欠選挙でどういう結果が出るか。 これが今後のカナダの政治に大きな影響を与えることになりそうだ。 今夜の開票の行方はいつになく気になる」
(2007/09/17)

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