Saturday, January 05, 2008

エコノミー管見 (2008/01/05)[s]

(2008/01/05)

『エコノミー管見』

「パキスタンのベネジア・ブットー元首相が暗殺された直後、国際商品市場は急騰したね。 特に原油と金の上昇は新年を迎えてさらに拍車がかかっている」

「でもパキスタンは石油があるわけではない。 インドもそうだ。 それでも中東につながる地域で衝動的な事件がおこると、世界経済を揺さぶる引き金となるのは避けられない」

「新年早々原油価格は100USドルをマークしたが、そのほか金や穀物の値上がりも、これからの消費者の暮らしに暗い翳を投げかけている。 これがインフレーションにつながるだろうし、加えてアメリカの景気は住宅産業の凋落や自動車産業もダウンだ。 雇用や失業をみてもスタグネーションからリセッションに進む様相をみせている。 1970年代に造られたスタグフレーションという言葉が亡霊となって再来している。 サブプライムローンを抱える金融機関もまだ泥沼の底を打ったわけではないし、その手綱をとるべき各国の中央銀行もチャレンジを仕向けられている」

「金はどこまで高騰するのだろうか。 そしてますます弱くなるアメリカドルとの相関関係はさらに脅かされることになるのだろうか。 事態はアメリカのFDRのさらなる金利引下げを迫るだろうし、そうなればカナダの金利も追随することになるだろう」

「ただここで気になるのは、原油や金が上がっても、従来連動してきたカナダドルが、今回はそんな動きをみせないことだ。 これは、カナダ経済が好調だとは言うものの、所詮はアメリカと一体化した北米経済の一環であって、アメリカの影響は免れないというのが海外の常識となっているからかな」

「でもカナダは、原油や金、それに穀物やポターシュの重要な生産国だ。 だから北米経済の傘の中に入っているとみられているかもしれないが、不況に強い地域の経済活動も健在だ。 だから国際的なダウンワードのプレッシャーには抵抗できるんじゃないか」

「ただカナダドルとアメリカドルの関係は、今はパーの水準を保っているが、やはり北米体制の中ではアメリカに依存しなければならないカナダ経済だ。 だからパーかそれ以上であることはカナダ人のプライドには嬉しいが、エコノミスト達の予想ではパーを下回る90セント台で推移していくことが両国の政治的経済的関係に波風を起こすことが少ないだろうし、そんな地味な期待をしているようだ」

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