米中関係(2)
米中関係再び
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「カナダも振り返ってみれば、アメリカと戦った史実があるのだが、今はアメリカの大きな傘の中に入って生きている。 アメリカの圧倒的な経済力と軍事力のお蔭で、カナダも平和を守っていられる格好だ。 それなのに、アメリカ人は、アメリカが世界から嫌われ、孤立しているという感じを持っているようだね」
「15年前の世界は、二つの陣営に分かれ、対立していた。 それが今では、アメリカだけが唯一無二のスーパーパワーとなったのに、カナダに対しても、苛立ちをみせるようになった。 世界中がアメリカを敵視しているなんて、そんなことはないのだが」
「確かにブッシュはアメリカ式民主主義を輸出しようとしている。 だが世界をアメリカ一色で塗りつぶそうという野心は無いと思う。 今急激に大国としての地歩を固めつつある中国にしても同じだ。 世界に君臨しようという野心があるとは思えない」
「インドはどうかね」
「インドもこれから急速に大国として伸びる国だ。 これから先25年、30年後には、アメリカ、中国、インドの3ヶ国が、地球上で、主役を演じることになるだろうと言われている。 もちろん統合されたヨーロッパも、この3ヶ国に匹敵する存在ではあるが、あまりにも多様化していて、言語や歴史的背景の違いがあるのが問題だ」
「日本はどうだろう」
「日本は、1990年代の問題を整理し終えたところだが、これからの15年は剋目して見守るべき時期にきているというのが、欧米の人達の見方のようだ」
「それでアメリカと中国だが、今後25年程の間に、覇権を争うハルマゲドンのシナリオがあり得るだろうか」
「でも今のアメリカの財政赤字を補っているのは中国なんだよ。 それにアメリカからの対中投資が現在の中国経済発展の原動力になっているじゃないか。 仮に両国が角突き合わすようなことになっても、それはあくまで経済的な戦場での闘い。 冷たい戦争の時のように、ソ連とアメリカが、お互い核を抱えて睨み合うよりはよっぽどましだよ。 それに中国の長い歴史をみると、中国が国境を越えて侵攻を試みたことは、ないとは言わないが、少ないからねえ」
「何しろ中国の経済成長の勢いはすごい。 共産主義から準資本主義に移行しているが、資本主義には利点も多い代わりに、問題も伴う。 そうした現象は、農村から都会への人口移動にも見られる。 水の供給はどうなるのか。 エネルギーの飛躍的な需要増に備えはあるのか。 生活水準の差が拡がると、社会保障の要求も強まるだろう。 富と力を持つ上海市民がこれからも北京からの指令に盲従するだろうか。 今の共産党による中央集権からいずれ地方分権への動きも生じるだろう。 そうなれば、北京の共産政権による全国支配にほころびが出てこないとも限らない」
「ということは、中国がいくら軍備の増強に励んでも、国内の問題が山積するから、中国が国際的な紛争に首を突っ込むことは、ここ25年位の間は可能性が薄いというわけか」
「それは確かに中国もアメリカに倣って富国強兵に励み、軍備の増強を急いでいるが、それよりも世界の貧困との戦いの場で、米中にも火花を散らしてもらいたいものだ」
(2005/04/27)
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「カナダも振り返ってみれば、アメリカと戦った史実があるのだが、今はアメリカの大きな傘の中に入って生きている。 アメリカの圧倒的な経済力と軍事力のお蔭で、カナダも平和を守っていられる格好だ。 それなのに、アメリカ人は、アメリカが世界から嫌われ、孤立しているという感じを持っているようだね」
「15年前の世界は、二つの陣営に分かれ、対立していた。 それが今では、アメリカだけが唯一無二のスーパーパワーとなったのに、カナダに対しても、苛立ちをみせるようになった。 世界中がアメリカを敵視しているなんて、そんなことはないのだが」
「確かにブッシュはアメリカ式民主主義を輸出しようとしている。 だが世界をアメリカ一色で塗りつぶそうという野心は無いと思う。 今急激に大国としての地歩を固めつつある中国にしても同じだ。 世界に君臨しようという野心があるとは思えない」
「インドはどうかね」
「インドもこれから急速に大国として伸びる国だ。 これから先25年、30年後には、アメリカ、中国、インドの3ヶ国が、地球上で、主役を演じることになるだろうと言われている。 もちろん統合されたヨーロッパも、この3ヶ国に匹敵する存在ではあるが、あまりにも多様化していて、言語や歴史的背景の違いがあるのが問題だ」
「日本はどうだろう」
「日本は、1990年代の問題を整理し終えたところだが、これからの15年は剋目して見守るべき時期にきているというのが、欧米の人達の見方のようだ」
「それでアメリカと中国だが、今後25年程の間に、覇権を争うハルマゲドンのシナリオがあり得るだろうか」
「でも今のアメリカの財政赤字を補っているのは中国なんだよ。 それにアメリカからの対中投資が現在の中国経済発展の原動力になっているじゃないか。 仮に両国が角突き合わすようなことになっても、それはあくまで経済的な戦場での闘い。 冷たい戦争の時のように、ソ連とアメリカが、お互い核を抱えて睨み合うよりはよっぽどましだよ。 それに中国の長い歴史をみると、中国が国境を越えて侵攻を試みたことは、ないとは言わないが、少ないからねえ」
「何しろ中国の経済成長の勢いはすごい。 共産主義から準資本主義に移行しているが、資本主義には利点も多い代わりに、問題も伴う。 そうした現象は、農村から都会への人口移動にも見られる。 水の供給はどうなるのか。 エネルギーの飛躍的な需要増に備えはあるのか。 生活水準の差が拡がると、社会保障の要求も強まるだろう。 富と力を持つ上海市民がこれからも北京からの指令に盲従するだろうか。 今の共産党による中央集権からいずれ地方分権への動きも生じるだろう。 そうなれば、北京の共産政権による全国支配にほころびが出てこないとも限らない」
「ということは、中国がいくら軍備の増強に励んでも、国内の問題が山積するから、中国が国際的な紛争に首を突っ込むことは、ここ25年位の間は可能性が薄いというわけか」
「それは確かに中国もアメリカに倣って富国強兵に励み、軍備の増強を急いでいるが、それよりも世界の貧困との戦いの場で、米中にも火花を散らしてもらいたいものだ」
(2005/04/27)

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