Friday, February 29, 2008

老人ホーム寸描 (2008/02/29)[s]

「老人ホーム寸描」

P兄へ  

近況をお知らせいただきありがとうございました。 またビデオをお送りいただいたとのこと、かたじけないことです。

6年以上も奥様のご病気につきあってこられたのですから、そのご苦心には敬服するのですが、実はそれがどんなに大変なものか、正直なところ想像もつきません。 しかし身体を動かして家事に励んでこられたのでしょうから、それが貴兄にとって健康と精神の秘訣につながるのではないかと思います。

家内は、貴兄の髪がフサフサと艶があるので、私にも「染めたら」とサジェストしたこともあったのですが、「いやいや、髪そのものが何本と数えるほどの薄さだから」とグレイのすだれスタイルを変えていません。

今日は久しぶりに90歳の婦人を老人ホームに訪ねました。 教会で割に親しくしていた人ですが、もう我々のことは覚えていません。 何回も同じ質問を繰り返します。 「名前は? 家族は? どこの教会に行っているの?」と訊かれるのですが、家内も其の都度同じ答を繰り返します。 私は眠くなってついトロトロッとしてしまいました。 ロビーには他に数人の老婦人がいましたが、皆さん車椅子の上で眠っています。 ロビーには画像の綺麗な大型テレビジョンがあり、ピアノもあるのですが、これも無音の飾り物のままです。 しかもお互い話を交わすわけでもないので、あれでは何のために生きているのか分からなくなりました。 

私も目が見えなくなってきたので、貴兄のお勧めに従って、3月に入ったら「カナダこのごろ」を止めることに乗り気になっていたのですが、こうしたお年寄りの、まるでマネキンか置き物のような姿に接すると、私もメルマガをすっかり止めてしまうのではなく、2ヶ月に1頁でも心掛けた方がよいかなと思案してしまいます。

春になって、私も春眠暁を覚えず、「朝寝して昼寝して宵寝して時々起きて居眠りをする」引退生活を送っています。

Q

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