乱舞するルーニー (2007/11/13)[s]
『乱舞するルーニー』
「先週カナダドルは瞬間的ながら米ドルで$1.10を超える場面を見せたが、その後$1.03に急落したのには驚いた。 こんな激しい値動きを一日でみせたのは37年来のことだと聞いたが、これではカナダドルもフリーフォオールと言われても仕方がない」
「カナダの1ドル貨幣は『ルーン』という水鳥がデザインされているから、カナダドルも通称『ルーニー』と呼ばれている。 このルーニーが今は水面を乱してあばれているわけだ」
「バンク オブ カナダのトップは『ルーニーが米ドルとパリティというのはどうも行き過ぎだ。 それを支えるファンダメンタルズはカナダドルが安かった頃と変わっていないのだから』とかねてから警告を発していたが、カナダの一部のシンクタンクも『85セント程度が妥当なところ』と渋い口ぶりだ」
「しかしカナダのバーゲンハンターにはカナダドルの高騰は朗報だった。 高い自国通貨にプライドを覚え、国境を越えてアメリカに行ってショッピングをする。 しかし国境は大混雑。 デトロイトやバッファローで買物をしてカナダに帰るショッパー達は、カナダ税関の丹念なチェックのために5時間も待たされたそうだ。 そんな思いをしたくない人はインターネットで注文するのだが、関税や物品サービス税、それに通関費用を払ってもまだ得だと計算していたのだが。 しかしアメリカの店では、カナダからの注文が殺到して、セールスを増員し、新しいトラックを買って大売出しに備えても、クリスマスまでに届けられるか自信がないと、悲鳴を上げている。 そこへもってきて急にカナダドルが怪しくなると、国境を跨いでのビジネスにも影響が出てくる」
「アメリカ人にしてみれば、米ドルの値打ちが下がっていることは認めがたい所だろう。 『国際通貨としてのバリューの衰退ではない。 ポジションの変化だ』と言うのだが、日本円やユーロに加えて中国やインド、ブラジルなどとの平価にも響いている。 従来オールマイティだった米ドルも、経済環境の変化に、構えを斜めにずらしてきたようだ」
「それに中国が保有する外貨準備の一部を米ドルから他の通貨に振り向けることを示唆した中国政府筋の発言も、高い震度で米ドルの信頼度をゆるがせている」
「なぜここへ来てカナダドルが売られたのだろう」
「アメリカのサブプライムモーゲジの悪材料の整理が進み、原油の価格もこの所少し下方に押し気味だからではないか。 それに、日本円のような金利の低い通貨を借りてニュージーランドやオーストラリアの高い金利の通貨に投資することが考えられる。 もっとも日本円が強くなれば状勢は一夜にして変わることもあるが」
「昨日11月12日は、カナダの連休だったから、バンク オブ カナダのオフィシャルレートはなかったが、カナダドルの1ドルは米ドルの1ドル06セント。 米ドルはカナダドルの94セント。 カナダドルは日本円の¥118。 ¥100はカナダドルの85セントだった」
(2007/11/13)
「先週カナダドルは瞬間的ながら米ドルで$1.10を超える場面を見せたが、その後$1.03に急落したのには驚いた。 こんな激しい値動きを一日でみせたのは37年来のことだと聞いたが、これではカナダドルもフリーフォオールと言われても仕方がない」
「カナダの1ドル貨幣は『ルーン』という水鳥がデザインされているから、カナダドルも通称『ルーニー』と呼ばれている。 このルーニーが今は水面を乱してあばれているわけだ」
「バンク オブ カナダのトップは『ルーニーが米ドルとパリティというのはどうも行き過ぎだ。 それを支えるファンダメンタルズはカナダドルが安かった頃と変わっていないのだから』とかねてから警告を発していたが、カナダの一部のシンクタンクも『85セント程度が妥当なところ』と渋い口ぶりだ」
「しかしカナダのバーゲンハンターにはカナダドルの高騰は朗報だった。 高い自国通貨にプライドを覚え、国境を越えてアメリカに行ってショッピングをする。 しかし国境は大混雑。 デトロイトやバッファローで買物をしてカナダに帰るショッパー達は、カナダ税関の丹念なチェックのために5時間も待たされたそうだ。 そんな思いをしたくない人はインターネットで注文するのだが、関税や物品サービス税、それに通関費用を払ってもまだ得だと計算していたのだが。 しかしアメリカの店では、カナダからの注文が殺到して、セールスを増員し、新しいトラックを買って大売出しに備えても、クリスマスまでに届けられるか自信がないと、悲鳴を上げている。 そこへもってきて急にカナダドルが怪しくなると、国境を跨いでのビジネスにも影響が出てくる」
「アメリカ人にしてみれば、米ドルの値打ちが下がっていることは認めがたい所だろう。 『国際通貨としてのバリューの衰退ではない。 ポジションの変化だ』と言うのだが、日本円やユーロに加えて中国やインド、ブラジルなどとの平価にも響いている。 従来オールマイティだった米ドルも、経済環境の変化に、構えを斜めにずらしてきたようだ」
「それに中国が保有する外貨準備の一部を米ドルから他の通貨に振り向けることを示唆した中国政府筋の発言も、高い震度で米ドルの信頼度をゆるがせている」
「なぜここへ来てカナダドルが売られたのだろう」
「アメリカのサブプライムモーゲジの悪材料の整理が進み、原油の価格もこの所少し下方に押し気味だからではないか。 それに、日本円のような金利の低い通貨を借りてニュージーランドやオーストラリアの高い金利の通貨に投資することが考えられる。 もっとも日本円が強くなれば状勢は一夜にして変わることもあるが」
「昨日11月12日は、カナダの連休だったから、バンク オブ カナダのオフィシャルレートはなかったが、カナダドルの1ドルは米ドルの1ドル06セント。 米ドルはカナダドルの94セント。 カナダドルは日本円の¥118。 ¥100はカナダドルの85セントだった」
(2007/11/13)

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