Oさんへの返事(06/06/08)[s]
コンピューターの時代にあって、珍しく貴重な封書を頂戴したので、「何事ならん」と封をあけたのですが、そうでしたか。 お手許のコンピューターの修理が手間取っているとのこと。 心からご同情申し上げます。
どうして日本の一流メーカーの製品が故障するのでしょうね。 そういえば、インターネットの新聞の見出しに、アメリカの自動車団体が、品質の点では、韓国の現代の車がトヨタを抜いて、高く評価されたとありました。 一位はポルシェ、二位がトヨタのレクサス、三位が現代で、トヨタの他の機種は四位。 ホンダは六位とのこと。
こちらの電化製品の店では、横長のテレビも、なじみの薄い韓国製品と中国製品が日本の東芝やパナソニックを抑えて、目立つところに陳列してあります。
そこで思い出したのは、1969年ロンドンで、初めて車を買った時のことです。 まだソニーやパナソニックが怒涛のように英国市場に雪崩込むちょっと前でしたが、当時も在英日本人駐在員は、イギリス製品を上等舶来と崇拝していました。 イギリスかぶれの私もそうでした。 ですから日本人同僚の車も当然オースティンとかその他のイギリス製。 戦後の日産は、オースティンと技術提携していましたからね。
ディーラーをのぞいてみると、ショールームの一隅に、トヨタのコロナがありました。 日本では既にマーク2が走っていたのですが、そこにあったのは、それより前の旧式のスタイルです。 家族と相談してそれを買ったわけですが、日本人同僚に話すと、「アッと驚く為五郎」という反応が返ってきました。 為五郎とは何のことか判らないのですが、意外な選択と受け取られたのでしょう。 日本製品は「安かろう悪かろう」というまだ先入感が日本人にも沁み込んでいたのでしょう。 その頃は、日本大使館からのお達しとして、「在留邦人はテーブルクロスのかかっていないレストランで食事しない様に」というお達しがあったそうだとか、嘘の様な話も聞きました。
しかし、その直後、1970年頃から渡航が自由化され、円高も手伝って、ロンドンにも「オペア」と称するお手伝い志望の大和撫子のお嬢さん達がドッと押寄せ、ピカデリーサーカスのキューピッド像の噴水の辺りにたむろするようになりました。
それにドブ鼠色の背広に、眼鏡にカメラの日本人。 それは私自身の姿でもありましたが、それに肩から「キンキ・ニッポン・ツーリスト」のショルダーバッグをさげている人もいます。 ロンドンっ子達は「なんじゃ、ありゃぁ」と目を剥くのですが、近鉄の人も「キンキ」が失笑の種だということは、昔からご存知の筈。 まさか今でも「キンキ」のバッグをサービスに配っているのではないでしょうね。 その頃泉の様に湧き出してくる日本人の群れをみて、イギリス人は「まるでレミングだ」と首をひねっていました。
話が逸れましたが、コロナに決めた後で、そのディーラーのマネジャーが、「実は、私も同じ車を使っているのだが、調子がよい。 それに比べて、このイギリス製の車はどうだ。 見てくれはいいが、中味はこの通りだ。 空っぽだ」とボンネットを開けて、エンジンを見せてくれました。
(自分が持っているのなら、早くそれを言えば、買い手の気持にも弾みがつくのに)と思ったのですが、それを敢えて言わないところが、古いイギリス人気質なんでしょうか。 だから、イギリスは国際セールス合戦でもなかなかライバルから市場を奪い返せないのでしょうね。
それから暫くして、コロナを整備工場に持って行ったのですが、そこにいた中年のイギリス人の客が、「その車はどうかね」と話し掛けてきました。 そして「私の車はイギリス製だが、この頃の英国車は、どうして故障ばかりするのだろう。 昔はイギリス製というと、信頼がおけて、こんなことは無かったものだが。 私もこれからは日本車に切り替えることにするよ」と憮然として語っていました。
その頃です。 イギリス議会で、議員が「メード・イン・ジャパン」について発言していました。 「昔は、日本製というと、品質が悪いから、消費者が用心するように『メード・イン・ジャパン』の表示をつけさせたものだ。 ところが今は『メード・イン・ジャパン』というと、品質が良い証拠とされているから、これからはその表示を止めさせるようにしよう」と。
カナダでも、ついこの間までは、韓国製というと、「お粗末」の代名詞だったものですが、この頃は日本人でも、電化製品の店で、「”サムスング”、これが今世界で一番良いのだ」と迷わず、即座に買います。
韓国の「日本に追い付き追い越せ」は本物となって実現したのですね。
来月はポーランドのアウシュビッツ詣でですか。 以前のサイパンの SUICIDE CLIFF検証といい、本当にスゴイことですね。 貴兄のたくましい精神力と体力、そして経済力と、その精気に満ちた生き方にはつくづく頭が下がります。 これがまた素晴しい紀行文やエッセーとなって文字に文章に再生されることでしょう。
奥様の健康が少しずつ上向いているとうかがい、喜んでいます。 貴兄も来月の旅行にそなえて、英気を養ってください。
どうして日本の一流メーカーの製品が故障するのでしょうね。 そういえば、インターネットの新聞の見出しに、アメリカの自動車団体が、品質の点では、韓国の現代の車がトヨタを抜いて、高く評価されたとありました。 一位はポルシェ、二位がトヨタのレクサス、三位が現代で、トヨタの他の機種は四位。 ホンダは六位とのこと。
こちらの電化製品の店では、横長のテレビも、なじみの薄い韓国製品と中国製品が日本の東芝やパナソニックを抑えて、目立つところに陳列してあります。
そこで思い出したのは、1969年ロンドンで、初めて車を買った時のことです。 まだソニーやパナソニックが怒涛のように英国市場に雪崩込むちょっと前でしたが、当時も在英日本人駐在員は、イギリス製品を上等舶来と崇拝していました。 イギリスかぶれの私もそうでした。 ですから日本人同僚の車も当然オースティンとかその他のイギリス製。 戦後の日産は、オースティンと技術提携していましたからね。
ディーラーをのぞいてみると、ショールームの一隅に、トヨタのコロナがありました。 日本では既にマーク2が走っていたのですが、そこにあったのは、それより前の旧式のスタイルです。 家族と相談してそれを買ったわけですが、日本人同僚に話すと、「アッと驚く為五郎」という反応が返ってきました。 為五郎とは何のことか判らないのですが、意外な選択と受け取られたのでしょう。 日本製品は「安かろう悪かろう」というまだ先入感が日本人にも沁み込んでいたのでしょう。 その頃は、日本大使館からのお達しとして、「在留邦人はテーブルクロスのかかっていないレストランで食事しない様に」というお達しがあったそうだとか、嘘の様な話も聞きました。
しかし、その直後、1970年頃から渡航が自由化され、円高も手伝って、ロンドンにも「オペア」と称するお手伝い志望の大和撫子のお嬢さん達がドッと押寄せ、ピカデリーサーカスのキューピッド像の噴水の辺りにたむろするようになりました。
それにドブ鼠色の背広に、眼鏡にカメラの日本人。 それは私自身の姿でもありましたが、それに肩から「キンキ・ニッポン・ツーリスト」のショルダーバッグをさげている人もいます。 ロンドンっ子達は「なんじゃ、ありゃぁ」と目を剥くのですが、近鉄の人も「キンキ」が失笑の種だということは、昔からご存知の筈。 まさか今でも「キンキ」のバッグをサービスに配っているのではないでしょうね。 その頃泉の様に湧き出してくる日本人の群れをみて、イギリス人は「まるでレミングだ」と首をひねっていました。
話が逸れましたが、コロナに決めた後で、そのディーラーのマネジャーが、「実は、私も同じ車を使っているのだが、調子がよい。 それに比べて、このイギリス製の車はどうだ。 見てくれはいいが、中味はこの通りだ。 空っぽだ」とボンネットを開けて、エンジンを見せてくれました。
(自分が持っているのなら、早くそれを言えば、買い手の気持にも弾みがつくのに)と思ったのですが、それを敢えて言わないところが、古いイギリス人気質なんでしょうか。 だから、イギリスは国際セールス合戦でもなかなかライバルから市場を奪い返せないのでしょうね。
それから暫くして、コロナを整備工場に持って行ったのですが、そこにいた中年のイギリス人の客が、「その車はどうかね」と話し掛けてきました。 そして「私の車はイギリス製だが、この頃の英国車は、どうして故障ばかりするのだろう。 昔はイギリス製というと、信頼がおけて、こんなことは無かったものだが。 私もこれからは日本車に切り替えることにするよ」と憮然として語っていました。
その頃です。 イギリス議会で、議員が「メード・イン・ジャパン」について発言していました。 「昔は、日本製というと、品質が悪いから、消費者が用心するように『メード・イン・ジャパン』の表示をつけさせたものだ。 ところが今は『メード・イン・ジャパン』というと、品質が良い証拠とされているから、これからはその表示を止めさせるようにしよう」と。
カナダでも、ついこの間までは、韓国製というと、「お粗末」の代名詞だったものですが、この頃は日本人でも、電化製品の店で、「”サムスング”、これが今世界で一番良いのだ」と迷わず、即座に買います。
韓国の「日本に追い付き追い越せ」は本物となって実現したのですね。
来月はポーランドのアウシュビッツ詣でですか。 以前のサイパンの SUICIDE CLIFF検証といい、本当にスゴイことですね。 貴兄のたくましい精神力と体力、そして経済力と、その精気に満ちた生き方にはつくづく頭が下がります。 これがまた素晴しい紀行文やエッセーとなって文字に文章に再生されることでしょう。
奥様の健康が少しずつ上向いているとうかがい、喜んでいます。 貴兄も来月の旅行にそなえて、英気を養ってください。

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