Re:本当は参ってます 050501
「本当は参ってます」 この一言に万感がこめられているように思うのですが、恐らく私にはその苦しみ、重みがまだ十分判っていないのでしょう。 この前もCNNの人気TV番組で、「欝」の苦境を通り抜けてきた人たちの1時間にわたる座談会がありました。 そしてその番組を、同じ晩に、6時、9時、12時と、3回繰り返して放映していました。 さらに週末にも、同じ番組をゴールデンアワーにリピート。 アメリカ人にとっても「欝」がどんなに身近な恐ろしい問題なのか、示していました。 出ていた人たちは、アメリカの芸能界、ジャーナリズムの世界でも著名なセレブリティばかり。 「死にたくなる」なんてのは生易しい方で、「汽車が自分の部屋に驀進してきて、その車輪に自分が吹き飛ばされそう」と美しい女優が言うのを聴いて、驚きました。 しかし、同じ番組に出演していた精神科医は、「大丈夫。 これは、治療可能な病気なんだから」と太鼓判を押していました。
しかしながら、私も、日本の大学の医学部を出た、立派な精神科医に、1時間ずつ10回も診てもらったのですが、これといった効果があったようには思えません。 カウンセリングを受ける患者の私の方に、心の準備ができておらず、ワイフによると、「本当に直したいという気持がないから」だと言うのです。 内科の疾患も、患部を開きもしないで、推測で治そうとするのは難しいことでしょうが、風の中の羽根のように、いつも変わる人間の心を掴もうとするのは、さらに難かしいことだろうと思います。
大学のキャンパスを歩いていた老教授が、学生と会って暫く立ち話をした後、「ところで、僕はどっちの方から歩いて来たかね」と訊ね、「先生はあちらから来られました」と言うと、「あぁ、そうかね。 じゃあ、もうランチは食べたんだ」と頷いたという話。 アブセント・マインデッドのプロフェッサーの微笑ましい挿話と思っていましたが、これはアルツハイマーの兆候なんですね。 今となっては、笑い話どころじゃありません。 丹羽文雄の「厭がらせの年齢」でしたか、老婆がいつも「まだ食事をしていない」と繰り返すくだりは。 辰野隆も晩年は同じ話を繰り返していたので、「悲しかった」と弟子が述懐していましたが、あんな偉いヒューもリストでも、病魔を退けることはできなかったのですね。
「欝」の心配など私風情がするのは気障な話。 「ボケ」になったら、どうやってまわりに迷惑をかけるのを最小限にとどめるか、そっちの方も考えるべきなんでしょう。 今はまだ手をこまねいているだけで、何も知恵はありませんが、時々老人ホームに行くと、人々が車椅子にすわって、皆がだまってプロレスをみています。 明日は我が身かなと、長寿の呪いにヒヤリとさせられます。
「病気の話」「孫の話」はタブーと言っている間はまだまだ健全です。 そのままでずーッと押し通して、最期は「ひっそり」といきたいものです。
しかしながら、私も、日本の大学の医学部を出た、立派な精神科医に、1時間ずつ10回も診てもらったのですが、これといった効果があったようには思えません。 カウンセリングを受ける患者の私の方に、心の準備ができておらず、ワイフによると、「本当に直したいという気持がないから」だと言うのです。 内科の疾患も、患部を開きもしないで、推測で治そうとするのは難しいことでしょうが、風の中の羽根のように、いつも変わる人間の心を掴もうとするのは、さらに難かしいことだろうと思います。
大学のキャンパスを歩いていた老教授が、学生と会って暫く立ち話をした後、「ところで、僕はどっちの方から歩いて来たかね」と訊ね、「先生はあちらから来られました」と言うと、「あぁ、そうかね。 じゃあ、もうランチは食べたんだ」と頷いたという話。 アブセント・マインデッドのプロフェッサーの微笑ましい挿話と思っていましたが、これはアルツハイマーの兆候なんですね。 今となっては、笑い話どころじゃありません。 丹羽文雄の「厭がらせの年齢」でしたか、老婆がいつも「まだ食事をしていない」と繰り返すくだりは。 辰野隆も晩年は同じ話を繰り返していたので、「悲しかった」と弟子が述懐していましたが、あんな偉いヒューもリストでも、病魔を退けることはできなかったのですね。
「欝」の心配など私風情がするのは気障な話。 「ボケ」になったら、どうやってまわりに迷惑をかけるのを最小限にとどめるか、そっちの方も考えるべきなんでしょう。 今はまだ手をこまねいているだけで、何も知恵はありませんが、時々老人ホームに行くと、人々が車椅子にすわって、皆がだまってプロレスをみています。 明日は我が身かなと、長寿の呪いにヒヤリとさせられます。
「病気の話」「孫の話」はタブーと言っている間はまだまだ健全です。 そのままでずーッと押し通して、最期は「ひっそり」といきたいものです。

0 Comments:
Post a Comment
<< Home